自分に合った幸せの形、資本との付き合い方 / 幸福の「資本」論 [ 橘 玲 ]
自分に合った幸せの形、資本との付き合い方
幸福の「資本」論
橘 玲=著
筆者について
橘 玲
作家。2002年、金融小説「マネーロンダリング」(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信やダイヤモンド社との共同サイト『海外投資の歩き方』など精力的に活動の場を広げている。
巻末より引用
本と手に取る前に知りたかったこと、やりたかったこと
- 幸せとは何か、わかるようになりたい
- 資本と幸せの関係をわかりたい
- 橘玲さんの考え方をもっと知りたい
要点
8つの人生パターン
- 金融資産(不動産を含めた財産)、人的資本(働いてお金を稼ぐ能力)、社会資本(家族や友達のネットワーク)を運用することで”富”を得る
- 【貧困】【プア充】【リア充】【超充】【お金持ち】【旦那】【退職者】【ソロ充】
- ひとは幸福になるために生きているけど、幸福になるようにデザインされているわけではない
もっとも重要な「富の源泉」は人的資本
自己実現
- ①収入は多い方がいい②同じ収入なら安定がいい ③同じ収入なら自己実現できる方がいい
- お金のためと割り切ってマックジョブをするひとより、仕事で自己実現する労働者の幸福度が圧倒的に高かった
- 経営者は自己実現を利用して労働者のやりがいを搾取できる
弱者の戦略
- 小さな土俵で勝負する
- 複雑さを味方につける
- 変化を好む
フリーエージェントへの道
- 好きなことに人的資本のすべてを投下する
- 好きなことをマネタイズ(ビジネス化)できるニッチを見つける
- 官僚化した組織との取引から収益を獲得する
老後とは:「人的資本をすべて失った状態」のこと
→「好きを仕事にする」以外に生き延びることのできない残酷な世界
幸福のための社会資本
- 「幸福」は社会資本からしか生まれない
- 「幸福の伝染」効果はきわめて大きい
- 貨幣空間(弱いつながり)に重きをおいて、人間関係に悩まない
自分とは
「ほんとうの自分」とは、幼い頃に友だちグループのなかで選び取った「役割=キャラ」の別の名前
幸福の統一理論
- 金融資産は分散投資する。
- 人的資本は好きなことに集中投資する。
- 社会資本は小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散する。
読書感想
オススメ度:★★★★★★★★★☆
ビフォー |
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気づき |
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TO DO |
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自分の幸せ、他人の幸せ、仕事の向き合い方を見直させてくれたうれしい1冊。橘玲は2冊目だったが、こちらもとても良い。
何より現在の友達が少ないライフスタイルに対する不安を解消してくれたのはとても助かった。幸せの形は人それぞれというのも納得、★は9つ。
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